過去の『今週の村越』

2023.08.28

 本当に久しぶりの投稿になりました。しばらく、脚のあちこちの故障でなかなかアクティブに活動することができませんでした、ようやく少しづつハードなことができるようになりました。自分への気合いを入れる意味で、8月21-22日は富士山に行ってきました。それも海岸からスタートする、いわゆる「ゼロ富士」です。ほぼ最短に近い道のりで38km。登りはもちろん3776m以上。一般的には2泊3日の行程が推奨されているようですが、トレイルランナーだと12-15時間くらいを目指します。誘ってくれた大学院生が余裕のある見積もりで、正午に田子の浦の鈴川の富士塚付近の海岸をスタート、15時に村山浅間社、そこから平安時代に開かれた村山古道をほぼ直線的にひたすら登ります。五合目で現在の登山道に合流。山頂でご来光を見るために、休憩所で時間調整の仮眠。午前1時に山頂を目指してスタートで、4時少しすぎに山頂に到着します。うどんを食べながらご来光を待ち、下山。六合目から再び村山古道に戻り、西臼塚の駐車場に10時ごろ戻りました。

 相棒の大学院生はそのまま富士宮の浅間大社経由で再び海岸まで。私は故障が怖いので、西臼塚で終了。観光の山富士山が本格的な山岳に変わる貴重な体験でした。海岸からともかく、平安時代を偲び、富士宮の浅間大社から村山経由で古道を上がるのは楽しそう。ただし村山からしばらくは道標はあるものの、道は分かりにくいです。ここを明るいうちに通過するためには、山頂のご来光を諦めるか、山頂付近の山小屋に泊まる必要があります。

 皆さんもいかがですか?

2021.9.23

 先週末は研修三昧。国立登山研の研修を神戸で2日間。このレベルの研修を初対面の人でやるには対面は不可欠だし、講師のつっこみも、オンラインではここまでできなかったと思う。

 3日目は東京で、日本オリエンテーリング協会のコーチ研修。こちらも集合すればこその深まり。

2021.9.16

今日はオンラインでの高校生向け読図講習。なんと20校、200人を超える高校生達が聞きに来る。それが、普段山登りもできないから故であることを考えると、喜んでも居られないが、少しでも山の魅力、山で地図を読む楽しさを感じてもらいたい。写真は前回の講座の様子。

 

2021.8.29

 春に栃木県高体連登山部対象にオンライン研修を行ったら思いのほかうまくいった(日本の高校生の真面目さとICTスキルの水準のおかげだ)。なかなか山に行けない高校登山部の応援企画として、読図講習会を9月に実施することにした。8月に試行編を実施したが、実践的かつ学びが多いという感想が多かった。

 若い人たちの活動のお手伝いができるのが楽しく、待ち遠しい。

2021.6.9

今日は、リスクマネジメント3連発。午前中は附属幼稚園の公開講座で幼児を持った保護者向けの遊びのリスクマネジメント、午後は健康体育演習で身近なリスクとそのマネジメント。夕方はランドネでのリスクマネジメント講習。

 自然に限らず身の回りにはリスクがあること、それに対応する方法を知ることで、リスクに向き合うことが伝わるといいなと・・・

 

2021.3.29

 先週、栃木県高体連登山部の研修会をオンラインで実施しました。教育委員会の担当の方が申し訳なさそうに「オンラインなんですが・・・」

 むしろ、今こそオンラインの可能性を追求する時でしょう。同じ県内の高校生だって、一つの場所に集まるのは大変。それが研修時間だけ確保すれば、容易に研修ができるのですから。

 彼らは今、普通の山行もままならない状況。そんな時こそ、一流の講師陣を招いた講習だって可能になる。少しでも、彼らのモティベーションにつながっていれば嬉しい。

2021.3.21

 年度末こそ「師走」、慌ただしく日々が過ぎていきます。先週は袋井で古地図を使った宿場町と近郊めぐり、週末は地元静岡ガスの街作りイベントのファシリテーターをしたり、栃木県高体連登山部の研修をしました。高校生向けのリモート研修はチャレンジングだと思っていましたが、高校生たちの積極的な参画で、学びを深めることができました。

 いわゆる「お花見」はできなくても、今年はしっかり桜を愛でたいと思う、このごろ。

2021.2.20

明日はオンラインで有度山ロゲイニング振り返り会。帝王柳下さんも、ゲストとしてお招きしました。優勝チーム、HASH、養命酒友の会も参加予定。URLは以下のとおりです。(途中できれているので、クリックで飛ばない場合はコピペでごりようください)

 

トピック: 有度山ロゲイニング振り返りの会

時間: 2021年2月21日 09:00 PM 大阪、札幌、東京

 

https://us02web.zoom.us/j/86597438704?pwd=WENKNFdpcVB4ZVcrNWNydkdxY0FHUT09

ミーティングID: 865 9743 8704

パスコード: 207530

 

 

2021.2.11

週末は有度山トレイル三昧を実施しました。コロナ感染対策に配慮しながらの運営は、参加者の方々にご不便をおかけしました。

 それでもリフレッシュの機会を提供できたようで、嬉しく思います。

2020.1.15

緊急事態宣言の直前、帰省のおりに、少年のころ暮らした東久留米の小川や湧水を巡るジョグをした。東京からたった25分なのに、この自然。当時はそれをなんとも思わなかったことがもったいなく思われる。

緊急事態宣言で移動もままならない今は、身近な地域の良さを再発見しなさいという神の思し召しなのかも。

 

2020.12.26

 週末は、静岡オリエンテーリングクラブの忘年マウンテンオリエンテーリングに参加。オリエンテーリングの精緻なナヴィゲーションも楽しいが、大きな山塊でダイナミックにナヴィゲーションを楽しむマウンテンオリエンテーリングも別の趣きがあります。

こんな細い尾根をおっかなびっくり渡った後に、南北朝時代の山城があるのにはびっくり。

 

2020.12.19

 今週末は国立登山研修所のオンラインセミナー。本来東京での開催のはずだったが、このコロナ禍でオンライン開催となった。通常の対面開催だと定員は300名。オンラインで400人の定員はすぐ埋まったという。それ以上に、対面であればなかなか来られない遠隔地の方が参加できる意義は大きい。

 対面にも価値はあるが、オンラインも悪い事ばかりではない。一方でオンラインがスタンダードになれば、「対面でこそできる魅力ある研修」も求められるだろう。

 明日も続く。

 

 

2020.12.13

 登山雑誌のランドネの取材で箱根へ。今回は自分が原稿を書くのではなくライターの柏澄子さんが一緒に登りながら、僕がナヴィゲーション中考えていることを質問で引き出す、脳内大解剖!

 普段ナヴィゲーションに関しては、地図や風景を意識して見てはいるが、こうやって聞き手がいることで、普段なかなか言葉に出来ないことも気付くことができた。

 ランドネ3月号、乞うご期待!

 

2020.11.19

勝手に反省会、と称して、せんしゅうまつに行われたレースの反省をzoomで垂れ流していました。ヨーロッパの駅のコンコースのストリートミュージシャンの気分です。誰も立ち止まってくれなかったりして・・・。

 リモート会議システムは、このコロナ禍で私たちがやむなく使い始めた道具です。しかし、使ってみると、可能性も見えてきます。実は情報共有や情報を深く処理するよいツールなのではないか?そんなことを考えながら、オンラインセミナーをやってみました。

 

2020.10.17

 前の週に行われた「のがわのカルガモさん」の主宰する今昔物語(ロゲ)に参加。

 このロゲ、どこが今昔かというと、昔(明治後期)と今の地図でやるロゲイニングだから。しかも、普通は今の地図を見ることはできず、昔の地図でにっちもさっちもいかなくなったら、「緊急帰還」用に今の地図が使えるという趣向。

 道路も建物も変わってしまったけれど、地形が残っているからこそできるタイムスリップナヴィゲーション。

 妄想の中で明治を走る自分を感じる。

写真は塩嘗地蔵。奉納されたものすごい量の「塩」に周囲の人の信仰心を感じて不思議な気持ちになりました。

 

2020.9.27 

 週末はナヴィゲーション講習「三昧」。大学でも対面授業はまだ限られているだけに、生身の学習の場を楽しみました。

 土曜日の秦野はヒルが多くて閉口でしたが、その不快さを補ってあまりある講習でした。

 

2020.9.1

 コロナ禍で、普段通りの夏を楽しめなかった方も多いと思います。そんな活動者のために、東京で湧水を巡るコースを設定し、古地図(明治時代の地図)巡る一種のオリエンテーリングコースを提供しています。

 有名な国分寺付近の段丘からの湧水以外にも、東京には多くの湧水があります。なかには、「ここ八ヶ岳の山麓?」と思うような森に囲まれた清冽な湧水が山手線から30分くらいのところにあるのです。

 遠出ができない今、近くの魅力を再発見する観光がマイクロツーリズムといって話題になっていますが、湧水巡りは記せずして、マイクロツーリズムになっていました。

 これらのコースは私も所属するTEAM阿闍梨のウェブサイトでも取り扱っています。無料お試しコースもあります。

 

 

2020.6.30

移動自粛も解除された6月末、東京で古地図を使ったナヴィゲーションコースの設定をしてきました。

 池袋からたかだか20分のところにこんなに豊かな湧水が残っていることにびっくり。古地図(明治初期の迅速測図)を使うと、明治期の里山に思いを馳せることもできます。

コース詳細はこちらで紹介しています。

(写真は庚申塔と湧水。庚申塔に彫られている青面金剛像は、疫病退散に御利益があるそうです)。

 

2020.6.6

 日本学生オリエンテーリング連盟に協力し、オンライン講習会の講師を務めました。大学での授業は今やオンラインでやっているとは言え、100人を超える「聴衆」を前にした講習は初めて。それでも、MCの方々の協力のお陰で楽しく有意義な時間を持つことが出来ました。

 

2020.5.25

週末は、住んでいる団地でのオリエンテーリング第二弾。小さいお子さんが多かったせいか、チェックポイントも数個しか回れなかったご家族が多かったのですが、「素敵な地図で、しばらく週末はロゲイニングデーにします」という嬉しい感想をいただきました。

 

2020.5.18

多くのイベントが中止になる中、せっかくのGWも走りにいけず、ひたすら地図を作っていました。その1枚が住んでいる団地の地図。

 静岡では緊急事態宣言も明け、子どもたちのためにようやく使う機会ができました。団地の中でも親子で宝探し気分が楽しめる。

 20人参加いただき、中にはさっそく翌週のイベントにも申し込みをされたかたも。

 

 

2020.3.22

所属する静岡オリエンテーリングの練習会に参加。久しぶりのオリエンテーリングは、最初のうちこそ、地図を読むたびに立ち止まっていましたが、次第にスピードアップ。森の中を地図を片手に自由に走る楽しさを味わうことができました。

 ナヴィゲーションの楽しさをたっぷり感じることができた週末でした。

 

2020.3.17

 3月半ばの季節外れの雪。そんな中、ナヴィゲーションスキル検定(シルバーレベル)を実施しました。

 検定試験には、皆さん緊張の面持ち。熱心に受講していただきました。

 

2020.3.4

60年を超える日本の南極観測史上でも初めての人文社会科学の正式研究として、南極観測のリスクマネジメントを対象とした研究を行っています。このテーマによる「過酷な自然環境におけるリスクマネジメントの実践知」に関する論文が公刊され、静岡大学・国立極地研究所共同でプレスリリースされました。

一般向けに簡単に研究紹介をしていますので、興味ある方はどうぞ。

2020.1.20

 静岡市は全国でも珍しい消防局が山岳救助隊を組織しています(警察の山岳警備隊は珍しくない。消防も山岳でけがが発生すれば出動する)。

 そんな静岡消防カワセミーズに読図研修を実施しました。これまで約10年にわたり、机上講習や屋外での講習を実施してきました。今年からは彼らの先鋭が指導者となって隊員に読図を教える。指導者養成という位置づけで、4人の精鋭隊員との読図研修、というよりは一緒に楽しませてもらった研修会でした。

 なにしろ、深い部分で質問がどんどん来る。いつもなら、受講者の安全、リスク管理に気を遣うのですが、その必要もほぼほぼない。これ以上安全・安心な講習もありません^^; 

2020.1.11

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。

 前回予告の九州大野城(太宰府)でのナヴィゲーション講習。日本最古の城である大野城周辺の複雑な地形・道のネットワークを楽しめた講習会でした。

 

2019.12.24

 2020年1月11日、福岡でのトレランフォーラムの前日にナヴィゲーションの実技講習を行うことにしました。

 初めての土地での講習はワクワクしますが、エリアとなるのも大野城周辺で、地形的にも楽しそう。

お近くの方は、九州で講習する希有なチャンスですので、是非。

http://trailrunning.jp/traq/info/so/4658/?fbclid=IwAR0WiwaMFWr4B9HyVdtVPZEw68NUSUFpgERbNulN6hU5w1Rsa995nceDF_8

 

2019.12.6

 本法人のフラッグシップイベント、有度山ロゲイニングの取材を本格始動しました。今年のテーマは五輪に因んでスポーツですが、日本平全山、三保半島を含む広大なエリアを楽しんでいただけます。

 久し振りに訪れた三保は世界遺産登録後、日々整備が進み、そのキラキラぶりがまぶしい。

 暖かい静岡で楽しい一日が過ごせますように。

2019.11.27

当法人の登録スタッフである宮内佐季子さんが、私も参画している研究のため、第61次南極地域観測隊として、去る11/27に成田を出発しました。現在オーストラリアのフリマントルに停泊中のしらせに乗船し、12/2の出港を待って居る状況です。

 「国家プロジェクト」にふさわしい気合いのこもった見送り、ひっそりと彼女に見送られる若い隊員など、南極観測隊ならではの壮行風景が見られました。

 宮内さんは、自然環境の中でのリスクマネジメントの方法についての現場の知恵を探るために研究を続け、3月22日に帰国予定です。

 

2019.11.7

 第61次南極観測隊が、今月27日に成田から南極(オーストラリア)に向けて出発します。本法人でもイベントのお手伝いをしてくれる宮内佐季子さんが、隊員として選ばれています。彼女は、日本山岳ガイド協会の職員として、私が研究助成を受けている研究「過酷な自然環境におけるリスクマネジメントの実践知」の研究員として南極で、隊員のリスク下での行動観察やそれに基づくインタビュー調査を実施し、自然環境でのリスクに対応するための「現場の智恵」を研究します。

 研究の展開や、南極での様子は私のブログhttps://www.shinmurakoshi.com/blog/antarctic2/で随時レポートしています。

2019.10.17

 今週は、2年ぶりの全日本ロング(M21A)クラス。コンパスの改造などをして、気合いをいれ臨みましたが、細かな地図読みができず撃沈。Mnopのイベントをいつもお手伝いいただいている小泉さんが、全日本選手権で10年ぶりの優勝。

おめでとう!

 

2019.10.6

 今週は日本オリエンテーリング協会のナヴィゲーション検定(ゴールド)のお手伝い。検定試験は受検者も大変だが、準備する方も大変だというのを実体験。

 熱心な受講(検)者の方と、充実した週末を過ごすことができました。

 

2019.10.17

 一ヶ月後、11月17日は、福岡で、読図講習(机上)を実施します。

九州では初めての読図講習。楽しみです。

詳細はこちらにに掲載してあります。

 

2019.9.26

 ほぼ二月ぶりに書き込みになってしまいました。本日、カシオ計算機さんのWild Mind Go! Go!に読図の基本を掲載しました。短くまとめるのは、いつも勉強になります。 

https://gogo.wildmind.jp/feed/howto/195

2019.7.26

ロゲイニングの世界選手権でスペイン滞在中。ヨーロッパは聞きしに勝る熱波で、半日観光したバルセロナではぐったり。大会会場であるピレネーの山中は標高も高いので、若干涼しいものの、昼間は暑く、夜は結構寒そう。標高差もあって、過酷なレースになりそうです。

2019.7.14

昨年から始まった国立登山研修所のサテライトセミナーのお手伝い。リスクマネジメントと読図について、150人を超す聴衆と考えを共有しながらのセミナーでした。学生とおぼしき若い人と、中高年が同じ地図や写真を囲んで真剣に意見を交わしているのを見ると、登山界の良さを感じます。

 

2019.6.28

ガーミンのトークイベントで南極、リスク、そしてナヴィゲーションのお話しをしました。

表参道のラグジュアリーな時計ショップ。満員御礼で、多くの方に熱心に聞いていただきました。ありがとうございます。

 

2019.6.16

 6月上旬は、島根で行われた観測隊地学チームの海底(湖底)掘削にアシストとして参加。地球の謎を解き明かす地学の営みも、データ収集の段階では案外泥臭い。

 「しんかい6500」ならぬ「浅海10」で中海の湖底泥採集に挑む!

 

イベントのおしらせですが、

6/28には、表参道でガーミンのトークイベントに参加します。(https://peatix.com/event/717918/

また7月21日には、静岡南部生涯学習センターの山の読図講座で講師を務めます(屋内での机上講習)(https://sgc.shizuokacity.jp/event/view.asp?cid=5046

2019.5.6

静岡大学との共催の公開講座「安心登山のための読図・ナヴィゲーション講習(中級編)」を実施しました。朝方はちょっと雨がぱらつく天気でしたが、その後は天気が悪くなることもなく、ひんやりした空気の中での読図とナヴィゲーションの講習を楽しむことができました。

 参加者の皆さん、お疲れ様でした。

 

2019.4.27

 富士山一周100マイルレースの運営に携わっています。約二日間で富士山の周りをほぼ一周。選手たちは昼夜を通して河口湖のフィニッシュを目指しています。

安全管理で待機中。

2019.4.13 

 1月から準備を進めてきた全日本オリエンテーリング選手権、いよいよ明日開催となりました。選手権には何度も出場してきましたが、運営は初めて。この歳にして、新鮮な気分を味わっています。

(写真はオリエンテーリングのフラッグを設置するためのパンチ台)。80箇所のパンチ台を設置しました。

2019.3.31

日本オリエンテーリング協会が主催する読図・ナヴィゲーション指導者の要請講座で講師を務めました。各地から集まる熱心な指導者との実技、講習はとても充実したものでした。

 講習を通して、登山の安全が高まると同時に、読図・ナヴィゲーションの楽しさを知る人が一人でも増えることを願いました。

2019.3.9

奥武蔵マウンテンオリエンテーリング(TEAM阿闍梨主催)で、久し振りに山を本気モードで走ることができました。このイベントでは、1:25000の地形図を使って比較的標高差のある里山でオリエンテーリングを行うものですが、11.5kmのコースを2時間30分ほどで走り「レギュラークラス(上に16kmのエリートクラスがある)で優勝。普段1時間程度のトレーニングしかしない身には負荷の高いレースでしたが、くたくたになる楽しみを味わうことができました。

(写真撮影:早川秀人さん)

2019.2.13

1月末の有度山トレイル三昧では多くの方々にご参加いただきました。マナー・ルール上の問題も露呈しましたので、次回以降は十分啓発をしていきたいと思います。

先週は朝霧野外活動センターでナヴィゲーションの講習会。地図1枚でタップリお話しができたので、受講者の方にも読図の奥深さを感じていただけたようです。

2019.1.16

 静岡市消防局の山岳救助研修のお手伝い。安倍川の西岸の登山道を、屈強の消防士の方々と読図講習。

←写真左端は、同じく講師を務めた小泉成行さん。

2019.1.14

静岡市と協働事業である「駿府の街再発見!ロゲイニング」第二回が本日終了しました。天候にも恵まれ、146名の参加者の方に楽しんでいただきました。

 当法人の有度山トレイル三昧もあと2週間。こちらも準備作業はこれから佳境を迎えます。

(写真は入賞者の方々)

2018.12.27

お手伝いしていた香港でのアジアオリエンテーリング選手権が終了しました。友人の多い香港での大会運営は、気兼ねなくできる楽しい時間なのですが、今回は、こちらのオリエンテーリング協会も余裕がなく、大変な経験がいくつもありました。

 日本チームの選手たちが沢山のメダルをとってくれたことがご褒美でした。

 

2018.12.7

駿府の街再発見ロゲイニングの第二回大会準備中です。この週末は、有度山ロゲイニングの第二回取材にも入ろうと思います。川向こうからみる、「新たな静岡」をたっぷりお楽しみいただけます。

 

2018.12.1

早くも12月になりました。昨年のいまごろはオーストラリアで、南極への出港を待っていました。

 今日は、日本オリエンテーリング協会のナヴィゲーション講習会。30名を超える方に来ていただき、里山でのナヴィゲーションを楽しんでいただきました。

 明日は大阪で、国立登山研サテライト講習です。

 

2018.11.25

静岡市との協働パイロット事業「駿府の街再発見ロゲイニング2018」、今回は「防災、災害」のテーマで街再発見のイベントを実施しました。

暖かい秋の天気に恵まれ、約130人の方に楽しんでいただきました。

(右は、防災ロゲイニングをご監修くださった美澤綾子先生。ロゲイニングの後に簡単な防災レクチャーをしていただきました)。

2018.11.13

先週末はOMMの運営で安全管理部門のお手伝い。20km近いナヴィゲーションを二日間。間の夜は自力で運んだテントや生活用具で過ごす山の総合力が問われるイベントです。

 奥三河の自然と複雑な地形を皆さんに堪能していただきました。

(スコアロング優勝の「まっぱ」田中・竹内さんを囲んで)

 

しばらくご無沙汰をしていました。10月に後期が始まり、怒濤の一月でした。

 先週末は、年末のアジア選手権の支援のために香港に行ってきました。2泊2日の強行軍ながら、多くの友人と充実した時間を過ごすことができました。

 

2018.9.22

南山大学社会倫理研究所の懇話会で、山岳遭難と、自然の中でのリスクに誰がどのように対応すべきかについての話題提供をしました。もう一人の登壇者はスポーツ倫理学の第一人者として知られる近藤良享先生でした。登山の安全の技術以前の話を深めることができました

 聴講者は少人数でしたが、その分深めることができました。講演会ではなく、こういう懇話会もよいものです。

2018.9.9

週末は朝霧野外活動センターで、親子のためのナヴィゲーションイベントをお手伝い。

 子どもたちが一生懸命走ったり、地図・コンパスを使おうとしている姿にははげまされます。裏番組では朝霧マウンテンオリエンテーリングが行われていました。重い荷物を背負って雨の中を走る選手たちの姿が、子どもたちの記憶の片隅にでも残れば、と思いました。

2018.8.27

 富山で開催された地図学会で「オリエンテーリングと地図」のシンポジウムに基調講演とナヴィゲーションに地図を使う人の思考過程についての話題提供をしてきました。

 プロの地図制作者西村さんのとってもディープな地図作りの話が聴衆に大受けでした。

 最後に国際地図学会の事務局長であり、ご自身もオリエンテーリング愛好者であるハンガリーのラザロ・ゼンタイ氏のオリエンテーリング愛あふれる話もきくことができました。

 

2017.7.23

週末は、東京のオリンピックセンターで、登山研修所主催のサテライトセミナーの講師を務めてきました。

 読図・ナヴィゲーションとリスクマネジメントについて、素朴な問いを元に聴衆参加型で講演をしました。

聴衆の皆さんにも熱心に討議に参加していただきました。100人を超える聴衆でも、こんな形式ができることが分かりました。

 

2018.7.17

先週は、全国遭難対策協議会の午後の部コーディネーターを務めてきました。この協議会は、毎年警察、消防、日本山岳協会(旧名称)の3者が集まり遭難対策について協議する全国会議でした。旧来、どちらかというと遭難後の対策(つまり救助活動)に重きが置かれていましたが、漸増が続く遭難状況の中、ここ数年未然防止にも力を入れた内容となっています。

 また今年からは、参加者が一方的に聞くのではなく、自ら遭難対策を考える会にしようということで、午後の部は(疑似)ワークショップ形式となり、コーディネーターを仰せつかった次第です。

 各地のエキスパートが参加するだけあって、拙い設定ながら、真摯に討議、発表をしていただきました。(舞台左が筆者)

 

2018.7.8

先週は、日本オリエンテーリング協会主催のナヴィゲーションインストラクター養成講座を行いました。

 山岳遭難の40%を占める道迷い。ナヴィゲーションや読図技術を身につけることは、現地での道迷いだけでなく、ルートの状況に敏感になったり、計画的に山歩きを考える一助にもなります。

2018.5.31

NHKの視点・論点で、「アウトドアを安全に楽しむために」を収録してきました。 おじさんが10分間、原稿を読み上げるだけの地味な番組ですが、基本編集なしなので、普段の主張をかなり分かりやすくまとめることができました。

 10分間でアウトドアのリスクに対応する新たな考え方を紹介しています。放送日は以下のとおりです。

放送日 6/6 ETV13:50~14:00、
再放送6/7 総合3:50~4:00(深夜)...
(突発的なニュースがあると延期されます)。

 

2018.5.13

 今日は、約1年ぶりにオリエンテーリングに参加。北欧かスイスの石灰岩地形を思わせる微地形でのオリエンテーリングを楽しみました。ロゲイニングのようなフィジカルに追い込むレースも挑戦しがいがありますが、数学の難問を解くようなこんなオリエンテーリングも楽しいものです。

 

2018.5.10

 富士山麓ロゲイニングは定員を超える申し込みをいただきました。若干上回るエントリーを受け付けたのですが、それでもキャンセル待ちのチームにはお断りせざるをえない状況でした。多くの方に支持されるイベントに携われることに感謝します。

 今日は佳境のコースの最終調整。朝霧らしいナヴィゲーションを活かしつつ、この地区の歴史・文化も知っておしい、欲張りな野望でコースを決めたいと思います。こうご期待!

2018.5.3

 気付いてみれば、南極より帰国後1ヶ月以上が過ぎました。怒濤の大学新学期もようやく落ち着きましたが、こちらも難局が・・・

 報告会も一段落し、富士山麓ロゲイニングに向けて、着々準備中。

写真:2年前の校長退任の時に「南極の氷で飲んでください」といっていただいたウィスキー。ようやく念願を叶えることができました。

 

 

2018.03.18

40日を越える船旅も、シドニーまで後二日。今日(18日)は、しらせ甲板を利用した「100周チャレンジ」を実施した。しらせの甲板は1周250m。本来なら25kmになるはずだが、相対風速20m/sを越える悪天候のため、飛行甲板約100mでの実施となった。狭い飛行甲板、目が回る!しらせの乗員からも1名の参加があり、乗艦の思い出づくりができました。

2018.03.10

3月10日、砕氷艦しらせでは艦内娯楽大会が行われました。観測隊の有志で、艦内フォト形式ロゲイニングを実施。ロゲイニングと言っても狭い艦内、地図なしで行いましたが、自衛官の方も含めて楽しんでいただけました。帰国まであと2週間弱となりました

(写真は艦名のルーツである南極探検隊白瀬矗像の写真を撮る参加者)

2018.02.28

昭和基地を離れて、早一月が経ちました。

しらせの帰路は沿岸での海洋調査のため、オーストラリアまで約4日かかります。こっちでうろうろ、あっちでぷかぷか。日暮れもだいぶ早くなりました。オーロラが見えと、艦橋から「オーロラが見える」というそっけない放送が入ります。うーん、薄っすらしているのか、なかなか見えない。ほんとにオーロラ?

写真にも撮ってみました。心のきれいな人にしか見えないそうです^^;

2018.02.09

自衛艦では金曜日はカレーの日で昼食にカレーが出る。9日は「肉の日」で夜はステーキにワインが付く。

 シドニー下船まで、残すところ後5カレー。しらせに乗船した時は残り15カレーだったので、3分の2がすぎたことになる。(しらせには、カレーで週の経過を数える「カレーンダー」の習慣がある)

2018.02.04

2月1日に昭和基地での生活を終え、しらせに戻ってきました。最後のミッションは、国土地理院のお手伝い。まだ地図のない露岩地帯に地図作りのために必要な基準点の測量を手伝いました。氷床の上でテントを張りながら、対空標識(空中写真に写るような1×2mの3枚羽を描く)や、GPS測量を行っています。

これから、50日近いしらせでの生活が待っています。

2018.01.21

今日で白夜が終わりました(日没がある)。19-21日はボツヌーテンという氷床上にポツンとある岩山での調査に同行してきました。寒冷な環境での過酷な調査生活。数少ない潤いは食事です。観測隊として食料や調味料は配布されますが、経験豊かな方は食の楽しみを求めて、自前でこんなに調味料を用意しています。

2018.01.12

南極での生活も20日を越え、半分が過ぎました。研究データの収集はもちろん、いろいろと得がたい経験をしています。今週から、自分の研究テーマの実験的研究がスタートします。その下見で昭和基地内を歩きました。

 写真は、福島ケルン。1960年10月にブリザードの中遭難した福島隊員を偲ぶものです。南極観測隊員唯一の事故死者です。遠くに停泊中のしらせがみえます。

2018.01.06

あけましておめでとうございます。私は、昭和基地沖停泊中のしらせで正月を迎えました。太陽は見えていたものの、いつが初日の出なのでしょうか? 

しらせでは、手作り感あふれるおいしいおせちのお弁当が振舞われ、正月気分を満喫しました。 

昨年末は、たった6日でしたが、氷河のフィールドスタディーに同行し、研究とリスクのジレンマをまさに現場で体験することができました。フィールド科学の安全のみならず、アウトドア活動全般の安全に資する研究成果を挙げられるよう、ここ南極での1ヶ月を過ごしたいという思いを新たにした元日でした。 

写真:しらせで配布されたおせちを囲んで(村越は左奥) 

2017.12.20

定着氷に到着後の2日間は、自衛隊、観測隊とも輸送の準備期間となります。自衛隊はヘリのブレード付けや整備を、観測隊は物資の再梱包やチームごとの食料の再配分などを行っています。南極観測といえば昭和基地ですが、実際には昭和基地に直接入らない調査チームがあるので、このようなオペレーションが必要になります。慌しい数日が過ぎ、明日から南極大陸に入ります。

写真は食料配布中の状況。日本の代表的知性にしてこの状況というべきか、だからこそ乗り切れている、というべきか?

 

2017.12.17

いよいよ定着氷に到着しました。これまで実感の伴わなかった南極行きが急に現実のものとなりました。ヘリによる輸送が始まるのは21日予定なので、しばらくこの位置で停船。しらせ乗員も英気を養うリラックスモードにしばし入っていますが、観測隊は設営活動やそれぞれの研究活動のフィールド入りに向けてあわただしくなってきました。

 

2017.12.12

 第59次南極地域観測隊に参加し、南極圏までやってきました。かつては東京の晴海ふ頭から出発していましたが、現在ではオーストラリアのパースに飛んで、その外港であるフリマントルから海上自衛隊の砕氷艦「しらせ」に乗って南極に向かいます。二十日間の船旅もようやく折り返し点。

 一昨日は野外や基地建設活動でのリスクについての学習を行いました。致命的なリスクのある環境で観測隊員がどのようなリスクマネジメント方略でリスクと向き合っているかを解明する行動科学的研究がテーマです。

 

2017.12.6

 代表村越、ただいま南極に向かって船上に。

その様子は下記ブログで更新しています。

 

Youは何しに南極へ? もう1つの南極物語

 

2017.11.29

 11/27日に成田を出発し、フリマントルにやってきました。パースまではただの海外旅行でしたが、しらせを見ると南極にいくのだという気持ちが高まります。

 「過酷な自然環境の中での個人のリスクマネジメントの実践知」が今回の研究テーマですが、南極だけでなく、フィールドサイエンスの学徒、ひいては趣味の山登りまで様々な分野の安全に貢献できるよう、研究成果に向けて頑張ります。

 

2017.11.17

 気づくと南極出発まで10日を残すばかり。研究室や研究室OG、あるいはオリエンテーリングクラブが壮行会を催してくれました。

日頃の「縦の関係」が「斜め」や「横」になって、感無量でした。

 

2017.10.30

 二週続きで週末はオフィスワーク。南極観測出発まで後1月を切ってしまいました。午後は、アウトドア用品、そして行動食の買い出し。南極滞在は約40日だが、往復のしらせ船上を入れると4ヶ月でいったいどの程度の行動食を消費するのだろう?見当も付かず、コンデンスミルクのチューブを8本も買ってみました。

2017.10.9

 来年1月27-28日の有度山トレイル三昧(本法人のフラッグシップイベント)に向けて運営者で顔合わせ、ミーティングを行いました。地域の愛好者の応援を得て、新しい10年に向けてスタートとなります。

2017.10.7

 今週末は愛知県岡崎市で日本オリエンテーリング協会の指導者講習会に参加しています。コース設定からクラブの運営まで、深くて熱い議論を楽しんでいます。

 

2017.10.01

 水見色トレランが本日行われました。過去二回は悪天候でしたが、三度目の正直の好天に恵まれました。

 参加者の皆さんに静岡平野と駿河湾の雄大な眺めを楽しんでいただきました。

 

2017.9.25

 先週末は、関東の学生オリエンティアを迎え、静大構内でスプリントの選考会が行われました。自分が関わった地図をトップ選手が走る。久し振りに感じる高揚感です。その高揚感が、イベント運営に自分を向かわせる原動力かもしれません。

 今週末は、水見色トレラン。沢山のご参加をありがとうございました。今のところ、天気は上々のようです。

←大学構内を疾走する関東学連の選手たち

2017.9.5

 ロゲイニングの世界選手権から帰ってきて、あっというまに2週間が経ってしまいました。あの時新月に近かった月齢が今夜は満月。

 やっているときや、藪、ヤブ蚊、不正確な地図、散々でしたが、時間が経つといい思い出と前向きな反省が残ります。

(フィニッシュ直前の横断幕。ビーバーには遭えなかったけど、「生き残った」よ!)

2017.8.16

 ヘルシンキで機体不良のトラブルがあったものの、50分遅れでラトビアの首都リガに到着。首都の国際空港と思えないほどののどかさ。

 夕方のジョグで旧市街を一回り。30年近く前にソ連で買ったバッハのレコードがこのリガの大聖堂で録音されたものでした。来たこともないのに、懐かしく感じてしまいました。

←リガの夕暮れ

2017.8.12

 3連休は講習・研修三昧!

11-12日は埼玉県越生町で、ナヴィゲーションインストラクターのための研修会を実施してきました。山岳での遭難の40%が道迷い遭難。その中にはナヴィゲーションスキルさえ身につけていれば、と思われる遭難も少なくありません。またナヴィゲーションスキルや読図が身につけば山での安心と楽しみが広がります。

 心配された天候も持つと当時に、この季節としては例外的に涼しく、快適に研修を行うことができました。

 来週は、ロゲイニングの世界選手権のためラトビア遠征です。

2017.7.10

 先週末は、立川の国立極地研究所で南極観測隊隊員室開きがありました。これは7月から極地研究所で勤務する隊員たちの受け入れ場所「隊員室」の開室に際して、関係者を招いて行われるものです。「南極料理人」の料理や一流の研究者を含めた隊員たちが焼いて振る舞うBBQなど、隊員たちによる初めての共同作業です。 

 まるで夏祭りみたいですが、こんなイベントが1年間周囲から隔絶されて生活する隊員たちの結束感と共同体意識を高めてくれる大事なイベントです。

<BBQ焼いてます!

 

2017.7.2

 東京で11月3日に開催する「東京アーバンアドベンチャー:古地図で蘇る田園都市東京」の取材を兼ねて、城南地区をランニング。古地図を使うと、大都会が「里山」に大変身。すっかり里山走りを楽しんだ気分です。 

 今年の11月下旬から来年3月下旬まで、南極観測隊に同行し、リスク特定能力の研究を行うことになりました。ブログもスタートしました。

https://www.shinmurakoshi.com/antarcticstory/

2017.6.24

 先週は第59次南極観測隊夏期総合訓練に参加する傍ら、チームワークと研修のための野外活動であるオリエンテーリングのお手伝いをしてきました。制限時間まで20分を切ってもほとんどのチームがフィニッシュからけっこう離れたところにいたのに、タイムオーバーチームは半分以下。オーバーのチームも1~4分に収まるという結果。さすがに過酷な環境での研究や設営に選ばれた隊員たちの集団でした。

 

2017.6.18

 久し振りに全日本大会に参加。M21A(21歳以上、最上位の選手権クラスに次ぐクラス)に出場し、久し振りのテクニカルなオリエンテーリングを楽しみました。

 細心の注意を要求するナヴィゲーション、大胆なルートチョイス。ナヴィゲーションスポーツのコアはやっぱりオリエンテーリングにあり、を実感した週末でした。

←男子シニア選手権クラスの表彰式で。スポーツ庁鈴木大地長官からの表彰状を手に喜ぶ尾崎弘和選手(右)と2位の小泉成行選手

2017.6.3

 先週は、第59次南極観測隊の訓練のために草津にオリエンテーリングの準備に行ってきました。温泉もさることながら、新緑がきれいでした。人の少ない時期のせいか、サイクリングロードのすぐ脇に悠々とカモシカが・・・

 

2017.5.18 

 先週の日曜日は、読図講習を静岡大学公開講座との共催という形で実施。久し振りに初級の屋内の講師を務めました。

 読図の講習はいつも難しく発見の連続です。プロジェクターと黒板(ホワイトボードがベスト)を使うと、読み方のプロセスが可視化でき、習得の手助けになります。

 気候も抜群で心地よい講習でした。

2017.5.7

 連休は、混んでいる行楽地を避けて東京へ。1日は、古地図で城南地区を走り、もう一日は玉川上水の分水である品川用水をたどる25kmのジョグ。東京で大井町から中央線の武蔵境まで、電車でも50分近くかかるが、走ってみると意外と近い(とはいっても、あちこちで用水の名残を愛でながら5時間近くかかるのだが)。

 東京郊外がまだ里山だった明治後期の地図で東京を走ると、さながら里山をトレランしてくる気分になる。

 そんな充実のGWでした。

左写真は、世田谷区の旧大山街道沿いにある児童公園にある「旅人の像」江戸時代にはこんな姿で神奈川県の大山(伊勢原市)にでかけたそうだ。古地図で走っていると、自分も同じ旅人気分になれる。

2017.4.23

 週末は、阿闍梨主催の東京古地図×地形萌え。明治期の地図を使いながら現代の東京でナヴィゲーションをするというイベントにメインナヴィゲーターとして参加しました。

 今ではアスファルトと建物に覆われた東京からは想像もできない明治期の東京(ほとんど江戸後期と同じ状態)が、古地図を使うことで「妄想」の中に蘇ります。ナヴィゲーションの練習になりつつノスタルジアに浸れる一日を過ごしました。

 ▲下北沢の商店街の外れにある江戸時代から残る庚申堂。

2017.3.28

 2月中盤からは当法人のイベントも一休み、研究にこもっていました。昨年訓練に帯同した南極観測隊を対象とする調査をまとめたり、あらなた調査計画を書いたり。自分も研究者の一員だ、と自覚する毎日でした。

 昨日は、埼玉県で山岳救助のヘリ「有料化」の条例が可決されたというニュースが出た傍らで、雪崩による大惨事が発生してしまいました。リスクはゼロにはならない。起こるか起こらないかは後付け的な評価でしかない。そんな中で山のリスクをどう考えればよいのでしょう。いずれも考えさせられるニュースでした。

 個人的には栃木県の高体連登山部の研修には講師として招かれたこともあり、人ごとと思えません。犠牲になったかたのご冥福をお祈りします。

2017.2.12

 1月後半は当法人のフラッグシップイベント「有度山トレイル三昧」の準備と片付けに費やしました。おかげさまで、トレランには200人、ロゲイニングには480人ほどの参加をいただきました。ご参加の皆様ありがとうございました。

 先週末は野外活動指導者の研修会を朝霧で実施。地図読みを学ぶ・教える難しさを改めて感じました。明日発行のアエラでは、地図読みについてちょこっとコメントしました。

(写真を見ながら、トレイルでの道迷いのリスクを考える演習。同じ写真でも人によってリスクが違うことにびっくり。こちらも考えさせられる演習でした。

2017.1.16

 週末のオリエンテーリング合宿の後は、静岡市消防局の山岳救助研修のお手伝い。静岡市のダイラボウ付近で読図研修を、本NPO登録スタッフの小泉さんと一緒に実施しました。小泉さん「発見」のこのコースは複雑な地形、わかりにくい踏み跡など、読図講習のパラダイス。おまけに屈強の消防隊員だけに、道のない急斜面でのナヴィゲーションもたっぷり楽しめました。

(中央奥が、指導中の小泉さん)

2017.1.9

 明けましておめでとうございます。年始最初の行事として、日本オリエンテーリング協会のナヴィゲーション資格の研修会を埼玉県飯能市で実施しました。

 この資格は、道迷いを防ぐためのナヴィゲーション技術をスタンダード化するとともに、それを確認するような検定試験を開発することで、登山者やアウトドア活動者が自分の実力を知り、安全登山に生かすと同時に、スキルアップの目標を持てるようにするものです。

 日頃講習経験の豊富な私たちでも、いざ受講者の技量を適切に評価しようと思うと、思うように行かないことも多々あり、学ぶことの多い研修会となりました。

2016.12.23

 日本オリエンテーリング協会主催のコースプラン&リスクマネジメント講習会。30人以上の参加者とともに、よりよいオリエンテーリングのコースやアウトドアイベントでのリスクマネジメントについて考えました。

 多様な人と議論、意見交換すると今でも新たな視点、重要な考え方に出会います。ぐったりですが、楽しい時間です。

(手元に見える小さなカードは、アイスブレーキングに使ったハザード<リスク<対応カード)あるハザードに対するリスクと対応をもった3人がグループを作ります。)

2016.12.18

 週末は静岡大学公開講座で「山の天気」「トレイルランナーのためのランニングとリスクマネジメント」の講習を行い増した。

山の天気では日本の山の天気予報のトップランナー猪熊隆之さんに、終日熱いトークをいただき、夜は天気図と地図の見方の類似点や相違点の話、あるいは登山届義務化の話題で盛り上がりました。

 トレイルランナーの方は、山田高志さんに密度の濃い講義・実技をしていただきました。

(中央が山田さん)

2016.12.11

 club阿闍梨のみかさんが主催する神田古町ロゲに参加、東京に残る江戸古町の名残を堪能してきました。

 写真は、霊岸島の験潮施設。明治期にここで海水面の変動を計って、日本の海抜の基準にした由緒ある場所です。

 背後に見える隅田川、月島方面の都会的な眺めも楽しめました。

2016.12.4

 静岡市のアイセル21の親子で読図&ロゲイニング講座のお手伝いをしてきました。午後のミニロゲイニングでは、自分も走らせもらい参加者気分で熱くなってしまいました(^^;)

 天気のよい中、家族で地図読みを楽しむ姿にこちらも刺激を受けました。この中から将来にわたって地図やアウトドアスポーツを楽しむ子どもたちが育つと嬉しいです。

2016.10.8

 日本山岳協会・国立登山研修所共催の中高年安全登山指導者講習会のお手伝いをしてきました。会場は四国の剣山。四国の山は初めてでしたが、草原のような稜線上の笹原、植林化されていない林相など、講習中とは言え、たっぷりと自然を楽しむことができました。

2016.10.1

 明日は水見色トレラン。霧雨の中、準備をしてきました。明日は曇りで雨は降らなさそうです。背駿河湾と伊豆半島、富士山の雄大な眺めが楽しめるといいのですが・・・

 

2016.9.4

 久しぶりにオリエンテーリングをしました。純粋に速さを追求するオリエンテーリングは1年8ヶ月ぶりくらいでした。そのために、たった40日ですが、スピードトレーニングもし、スピードアップを図りました。

 当日は寒冷前線の通過でレース中小雨も降る天気でしたが、通過後の秋空とひんやりした高原の空気が、頑張ったご褒美のように感じられたのでした。

 

2016.8.29

 UTMF(富士山一周トレランイベント)のコース管理の作業を現地で行ってきました。普段から作業を一緒にする仲間に加え、国際山岳ガイドの長岡健一さんに同行してもらい、レース中の安全管理について様々な示唆をいただくとともに、自然の中での安全管理のありかたについて、楽しい議論の時間を持つことができました。UTMFまであと1月弱となりました。

 

2016.8.21

 週末は、埼玉県飯能市で、日本オリエンテーリング協会のナヴィゲーションインストラクター研修会に参加してきました。山での読図は大事とは言われていますが、では何をできるようになれば道迷いしなくなるの?という初級者の疑問に、これまでうまく答えることができませんでした。日本の山での道迷いの実態を踏まえてナヴィゲーションスキルのスタンダードを確立し、それに基づく講習を検討するという野心的なプロジェクトです。

 様々なアウトドア活動のスペシャリストとのディスカッションや実技は刺激的でした。

 

2016.7.19

 構想1年余。ようやくアウトドア用コンパスが納品されました。シルバ社のマイクロレーサーが廃版になって以来、コンパスの使い方を容易に習得できるシンプルなコンパスがほしいと思い続けてきましたが、市場には適当なモデルがありませんでした。そこで作ってしまいました。登山関係のチェーン店等においてもらえるよう、交渉中ですが、入手方法についてわかりましたら。また掲載します。

 明日からはオーストラリアのロゲイニング世界選手権へ出かけてきます。

2016.6.13

 週末は日本山岳協会の指導委員会で「山のグレーディング」の話をしてきました。「日本が新幹線に並んで世界に誇る安全システム。」新幹線が優れた安全性にもかかわらず、なかなか他国に輸出できないように、普及にはまだ多くの課題がありますが、とにかくこういうシステムができたこと、それを推進したこと自体が素晴らしい。今月発売のランドネ(7月号?)にも連載のリスクマネジメントの特集として4pで扱っています。

2016.5.31

 これで上半期の大きなイベントが終了しました。イベントは9月までお休みで、自分のレースと講習・講演にシフトします。

 6月11日:日本山岳協会指導委員会で「山のグレーディング」についてお話します。2014年に始まった山のグレーディングは現在、中部山岳5県に広がっています。体力10段階、技術5段階の精緻なグレーディングは、日本が新幹線に次いで世界に誇る安全システムとなるでしょう。

 7月10日:日本山岳会の公開座談会(http://jac.or.jp/info/project/cat1397/)

 8月3日:日本トレイルランナーズ協議会リレー講演(トレイルランナーのための地図活用術)(ヤマケイセミナールームにて)(なお独立記念日という理由で選ばれた7月4日の渡邊千春さんの超ロングに生きる体の使い方も面白そうですよ)

 

2016.5.29 富士山麓ロゲイニング2016、無事終了しました。12時間たっぷり走ったあとは、参加者の皆さんと交流会。トップ選手のルート解説や世界選手権、海外レース出場の招待選手の紹介、翌日のレース振り返りの会など、充実した週末でした。

2016.5.26

 今週末は、富士山麓ロゲイニングです。220名以上の参加をいただきました。地図や写真表の印刷など、細々した準備を進めています。皆さんにお会いするのを楽しみにしています。参加の皆様、雄大な朝霧の自然をお楽しみに!

2016.5.15

ガイド協会の危急時研修講師研修会、附属小学校での校内オリエンテーリング大会と、慌ただしく過ごしました。危急時研修は3年目になりますが「ロープワークや登山道の知識といった力だけではなく、危急時の判断力を養うことが大事だね」という認識のもとエキスパートガイドたちと研修内容の構築に取り組んできました。たとえば「安全と効率、あるお客と他のお客のニーズの違いといったジレンマに日々遭遇し、解決していなければならないガイドの仕事の難しさを感じ、また精進のきっかけにしてもらうことが大事」という認識が共有されつつあるのは嬉しく思います。他の分野にも誇れる研修に育ちつつあり、受講者の評価も高いようです

 

 

2016.4.27

先週は、茶の里いるまのオリエンテーリング大会にいってきました。チャレンジナヴィゲーションの前走。9kmでアップ900m近いハードなコースですが、久しぶりのオリエンテーリングを楽しみました。

 写真はレース後、最上位クラスのルート解説の司会をしているシーンです(一番左)。

2016.4.10

 富士山麓ロゲイニングのポイントハンティングに出かけました。久しぶりの長距離行動で、くたくたでした。朝霧高原の雄大さを感じた一日になりました。

2016.3.31

27年度も慌ただしく最後の日を迎えてしまいました。先週末は、伊豆半島ジオパークロゲイニングの技術監修で、お手伝いをしてきました。地図を持ちながら我が脚で巡ると大地の贈りものは一層印象深いものになりました。ジオパーク推進協議会の鈴木雄介さんのジオパーク解説もとっても楽しく聴くことができました。

 

2016.3.12

 南極観測隊の冬期訓練に帯同する機会を得ました。乗鞍で行われているこの訓練は第一次越冬隊時代から続いているもので、南極の環境での行動スキルや知識を身につけると同時に、1年以上の間一緒に暮らす隊員たちのチームビルディングの場でもあります。最初の訓練が「ルート工作」。海氷や氷床などリスクの多い場所で安全に行動するための基本スキルですが、ハンドベアリングコンパスと歩測を使って、決められたポイントを目指して進むものでした。伊能忠敬の地図づくりみたいでした。

2016.2.20

 週末は、静岡大学公開講座「トレイルランナーのためのリスクマネジメントとナヴィゲーション」、地元NPO法人による「南アルプス学」の講師を務めました。前者は、名前が堅かったせいか、定員に達しなかった分、参加者の方には親しみやすい雰囲気で楽しんでいただけたようです。こちらも少人数のため、ちょっと深い話もお伝えすることができました。

 南アルプス学の方は、山岳遭難の原因となるリスクを登山道の写真を使って考えました。最近意識して入れている講習内容ですが、同じ写真を見ても人によって考え方が違うことには、何度やっても驚かされます。今日も、何枚かの写真でいずれも「転倒」のリスクがある。ではその中のどの転倒リスクが一番要注意のリスクか?という時に、参加者の回答が二分され、理由をそれぞれ言ってもらっても一つには収束しなかったのが興味深く感じました。正解はどっちらだろう?山歩きをしながら、あるいはヒヤリハットを経験しながら、その考えを深めていただくことが、遭難防止につながると確信しています。

(写真は講師山田さんの講習風景)

 

2016.2.14

 朝霧野外活動センターの講習のアンケートが届きました。鋭いコメントをいただき、こちらも反省と次への意欲がわきました。登山道の写真のリスクを考える課題で、「損害」と「確率」という二つの切り口が出た時、時間がなかったせいもあったのですが、あえて「大事なことなので、答えは言わずに終わります」と講習を終えたら、それが衝撃的、という感想がありました。いい意味での衝撃だったようですし、別の方のコメントでも、だからもっと調べてみたいと思ったという感想もありました。そうやって改めて自分で感じ、考えることがリスクから身を守ることにつながります。

 

2016.2.8

 先週末は朝霧野外活動センターで、ナヴィゲーションとリスクマネジメントの講習講師を務めました。講習の最後にゲームで「山に何を持って行く?」をしました。このゲームはカードに書かれた必須装備(約6000gr)をグループで議論して4500grにするもの。意見の違いを通して、山での多様なトラブルをイメージしたり、装備がどんなリスクマネジメントに役立つのかを改めて考えるものです。

 講師陣の方が夢中になってしまいました^^;

 

2016.02.01

 有度山トレイル三昧も終了した。2週連続で職場を会場にしてロゲイニングを実施するのは慌ただしかった。特にエリアが重なる場所で、地図と写真をミスなく管理するのが、意外と神経を使う。何度も確認したが、結局ワンブロック地図上の位置を間違えるというミスをしてしまった。そのほかにも通行できないトンネルの通行不能表示をしなかったため、ルートプラン上かなり影響を受けたチームが出た。「ここは人は通れない」という知識による思い込みがコース管理の甘さを生んだ。今後は十分注意しなければならない。プランやナヴィゲーションに影響を受けたチームの皆さん、すみませんでした。

2016.1.21

 1月ももう後半。30-31日開催の有度山トレイル三昧の準備が佳境になりました。トレランは200名の参加、ロゲイニングはなんと480名の参加をいただきました。

 ロゲイニングの今年のテーマは大御所400年記念。市民も知らないポイントを脚や文献で見つけるロゲイニングコースプランの醍醐味を味わっています。

2016.1.5

皆さんあけましておめでとうございます。年末はオリエンテーリングのアジアジュニア・ユース選手権のお手伝いで香港に行っていました。

香港でオリエンテーリング?香港は領域の約40%が自然公園。実は様々なアウトドアが楽しめる国なんです。最近はトレイルランニングレースでも人気ですね。

2015.12.12

大江戸ロゲイニング(大御所シリーズ第3戦)に参加しました。徳川家康に因んだポイントを岡崎、浜松、東京、日光、静岡と縁の地でめぐるロゲイニングのシリーズ戦。東京ではタップり江戸情緒漂うポイントを堪能しました。

写真は芝増上寺にある徳川霊廟。葵の紋が10個もつけられ、頭が高い!って感じです。


2015.12.2

 アラジンスポーツショップでナイトランのお手伝い。いつも走っているトレイルも、夜になると違う顔を見せる。

 もちろん、不安もあります。しかしよく考えてみると不安の内容は、昼間でもあるものばかり。暗い、ということでトレイルに潜むリスクに敏感になれるのです。それを知ることができるナイトランはトレランのリスクに気づくことのできる最適の活動かもしれません。

2015.11.22

 朝霧野外活動センターで、ロゲイニングのお手伝い。このイベント、8回目になるが、今年は50%近くが近隣の家族だった。前日の夕方のナイトオリエンテーリングにも積極的に参加してくれた。そんな経験をした子どもたちが、大人になって「本格的にオリエンテーリングをやってみようかな?」と思ってくれればうれしい。


2015.11.16

週末は群馬県嬬恋で、OMM(オリジナル・マウンテン・マラソン)の安全管理のお手伝いをしてきました。二日間にわたり、野宿もありえるイベントだけに安全管理スタッフの事前ブリーフィングの引き締まっています。

 事故はありませんでしたが、様々なことが勉強になりました。その様子はいずれコラムにて。

2015.11.16

 南極観測隊のリスクマネジメントを担うフィールドアシスタントの方々のインタビュー調査のため、札幌にいってきました。その一人阿部さんが、南極での経験に基づいてフリーズドライを開発・販売しています。これがフリーズドライと思うような本格的なキーマカレー、ほたてのクリーム煮。ちょっと値段は張るが、記念日の山行のごちそうにぴったり。

2015.11.10

 ほぼ4ヶ月ぶりの更新となってしまいました。この間、南極観測隊員のリスク認知インタビュー、山岳遭難に関する海外出張など、自然の中でのリスクに関する仕事をしています。

 先週は、同僚の依頼で静岡の乳児院でのリスク管理のための職員研修のお手伝い。子どもが24時間滞在する乳児院では、生活に起因するリスクも数多くあります。普段から「ひやりはっと」事例は収集しているということですが、それを将来の事故防止に活かすための研修をしました。

 この先起こるかもしれない事故を予測して、未然に防ぐための考え方やスキルは、自然の中と変わらない、と改めて感じた次第です。

2015.7.26

 勤務している小学校でのキャンプに参加してきました。2泊3日のキャンプは天気にも恵まれました。子どもたちの作るご飯は、最初は「新食感!スーパーアルデンテ」。でも最後には、おいしい豚汁ご飯を食べることができました。

 小学校での自然体験では安全確保がキモですが、教育的な意義とどうバランスをとるか、常に議論の的です。専門家としては地図をしっかり使う活動をさせたいのですが、これも指導時間の確保が鍵になります。社会科でせっかくならった地図を実践につなげる活動ができればなあ・・・と思いながら、子どもと一緒に歩いた3日間でした。

2015.7.12

 日本山岳サーチ&レスキュー研究機構の総会に参加。山岳遭難の情報収集をしました。山やさん達の会話はほんとにディープで面白い。

 知らないうちに、活火山に登る登山者のための「努力義務」が法定化されていたのを聞いてびっくり。御嶽山での事故をきっかけに、山岳での救助活動をスムースにしようという意図は分からないでもないが、登山届けのように、救助活動に対する効果が十分検証されていないものも努力義務になっていることには、「これでよいのか?」という疑問を改めて感じました。

2015.7.1

 昨年まで開催してきた玉川トレイルレースin静岡に代わって今年から始まる「水見色トレラン」、準備がスタートしました。6月29日は実行委員会の打ち合わせ。「水見色」なんて、キラキラネームみたいですが、古くからの地名なんです。ホタルや伝説で有名だそうです。それから、なんと冬は校庭に水を撒いて、スケートリンクにするとか!水見色を含む藁科川流域は、市街地から車で30分とは思えない豊かな自然が広がっています。

 

2015.6.16

 「山のリスクと向き合うために」、印刷が終わって手元にも大量に届きました。内容的に苦労した分、完成の喜びも一塩です。難度の高い登攀を終えて麓に下るクライマーもこんな心境なのかもしれません。

 もうすぐ書店にも並ぶと思います。折に触れ「直販」もしたいと思います。

2015.6.12

 日本山岳ガイド協会の危急時研修に行ってきました。危急時とはクライシス。その時どうするかは、これまでもファーストエイドなどとして行われてきましたが、この講習は、危急時に対する「考え方」をコアにした点でも画期的な研修といえます。自分の講義以外はオブザーバーとしての参加でしたが、勉強になりました。場所は小諸。この間浅間がレベル2に格上げになり、その意味でも緊張感を持った研修となりました。


2015.5.24

 二日続けて、東京で会議。今日は当法人の総会を行いました。ナヴィゲーション・オリエンテーリング界に詳しい理事・会員の方に参加いただき、今後のことや現在の地図・ナヴィゲーション・オリエンテーリング等の状況についても貴重な情報交換ができました。

2015.5.21

 今日は消防大学校で、山岳遭難についての講義を致しました。山岳での遭難事故があれば、警察か消防(または両方)が救助活動を行います。各地の消防本部から集まった救助科の方達が対象でしたが、熱心に聞いていただきました。

 三鷹駅から行きましたが、駅南口に降りると、なんと玉川上水があるじゃないですか!こっちのほうにも大興奮でした。帰りは井の頭公園で車を降ろしてもらい、公園の中を散策して帰ってきました。好天・低湿度の贅沢な散歩日和でした。


2015.5.10

 連休中盤は、国際大会の支援のために香港に行ってきました。野山からすぐそこに見える高層住宅が香港の山歩きの妙味。


5月27日は、アラジンスポーツショップ静岡店で、ナイトランの講習会をやります。詳しくは、スポーツショップアラジン静岡店。shizuoka2@alajin.jp
Tel 054-293-9333 Fax 054-275-3217


3ヶ月もご無沙汰してしまいました。この間、2冊の本の執筆。「格闘」という言葉がふさわしいほど自分を追い込んでの執筆でしたが、うち1冊は「山のリスクと向き合うために」(リスクマネジメントの理論と実践)として東京新聞より6月に発行されます。

 GWは少しのんびり。4/30には荏原今昔物語というロゲイニングに出場。なにが今昔かというと、一般クラスは今の地図、地図オタククラスはなんと大正前期の地図で東京の城南地区(旧荏原郡)を走ります。道も建物も違ってないの?そのとおり。でも地形を使うと意外とナヴィゲーションができるのです。むしろ、東京でナヴィゲーションの練習ができる!そんな楽しい発見でした。

 写真は碑文谷の法界塚。どうも6世紀に遡る塚のようです。そんな空間が見つかるのもロゲイニングの楽しみ。

2015.2.1

 有度山トレイル三昧に参加の皆様、参加ありがとうございました。土曜日のトレイルランニングレース、日曜日のロゲイニング無事終了しました。穏やかな日差しの中、静岡の里山と歴史をお楽しみいただけたでしょうか。

 5時間スタート後2時間たったところで、自転車で梶原山に登ってみたら、あまり期待はしていなかったのですが、多くのチームに出会えました。今日のベストショットです。

2015.1.29

 有度山トレイル三昧もいよいよ明後日。谷津山からロゲの舞台となる瀬名方面を望んだ写真です。あいにくの曇天でしたが。

 静岡は明日は雨ですが、土曜日、日曜日は曇り時々晴れ。最高気温は土曜日12度、日曜日は9度と、やや低め。防寒には十分留意してお越しください。静岡の里山と歴史のストーリーをお楽しみ下さい。

 では、土曜日に!

2015.1.24

 有度山史上最高のトレイル率!(トレイルランニングの基準から見たら笑っちゃいますが)。

里山のトレイルをたっぷりお楽しみください。

★ロゲイニングは遠方から車でお越しの方のために、駐車場(最大料金400円)からの直行バスを用意しました。人数に制限がありますので、ご利用の方はお早めにお申し込みください。

2015.1.23

 当法人のメインイベント「有度山トレイル三昧」まであと一週間となりました。CPも決まり、地図の版もできあがりました。後は皆さんのおいでを待つだけ。

 エリアの至るところから富士山の眺めが楽しめます。中世の東海道は富士山を目標にルートを作ったのでは?そう思わせる巴川渡河点です。

2015.1.17

 阪神淡路大震災から20年。地図を持って走ることが、どこかで防災力の向上や命を守ることにつながればと思います。

 ロゲイニングの準備はいよいよ佳境です。梶原氏といえば、梶原氏と死闘を演じて一躍全国区のきっかけを掴んだ清水の豪族吉川氏を忘れることはできませんよ・・・。写真は清水区吉川にある吉川墳墓。明治になって末裔が初期の先祖の墓を合葬したものだそうです。昨年のCPでした。

2015.1.15

 あっと気づくと、ロゲイニングの参加チームが160チームになっていました。参加の方々に感謝します。会場は大学の体育館ですので、キャパシティーは十分だと思いますが、駐車場はございませんので、公共交通で起こしください。遠来の方は、草薙駅そばの駐車場に止めてバスまたはタクシーが便利です。概ね3.5kmくらいなので、二人乗りなら一人1000円以下と思われます。

今日のベストショットは頼朝を石橋山の合戦の後で助け信頼されていたものの、他の家臣の謀議で幕府を追われ、この地で吉川氏と大合戦を展開。敗れた梶原氏はこの山頂にて自害したという伝説が残る「梶原山」富士山絶景の地。

2015.1.13

 全てのCPの取材が終わりました。約100個集めた候補地から40個を没にしておよそ60個のCPを設定。ソフト上でCPの配置だけを表示してみると、中心地理論もかくやと思わせるようなポイント配置に仕上がりました。距離、登り、CPの風格、配置、その他を考えながら配点中。

 スタート地点常葉短大からすぐ近くの長尾川です。静岡市は「清流の都」を謳っているのですよ。ご存じでしたか?それがうたい文句だけでないことが分かる長尾川です。

2015.1.10

 有度山ロゲイニング、最後の取材にいってきました。これで96%終了。ベースと厚手のミッドレイヤーを着ると暑いくらいの日でした。途中コンビニなどに寄りながらのピクニック気分。標高差300mを一気に20分弱で登ってみたり、とトレーニングにもなりました。素晴らしい眺めを皆さんに楽しんでいただけそうです。


2015.1.8

 もう明けましておめでとうございます、というのにはちょっと遅いですが、2015年があけました。

年末年始は読図指導者のための道場、東京での玉川上水をたどるランニングツーリングに参加するなど、充実していました。武蔵野台地の地形をうまく捉え、遙か40km先から都心に向けて上水を引いた江戸時代の苦労を現地で走りながら実感してきました。玉川上水は世界遺産になってもおかしくない土木施設ですが、有度山でも、それに負けない土地に根ざした見所をポイントに設定しています!


2014.12.23

  有度山ロゲイニングの取材をスタートしました。今回は常葉短大がスタート。駐車場でご不便をおかけしますが、その分、これまでと違う静岡の一面を堪能いただけます。ファミリーでも里山歩きをたっぷり味わえます。

 眺めの良さは、有度山ロゲイニング史上最高です。

もちろん、自然と歴史の交絡したストーリー性も、これまでにも勝るとも劣りません。

2014.12.21

 創刊準備号「山歩みち」adanced(無料小冊子山歩みちの有料編だそうです)に「方略的リスクマネジメント」の記事を寄稿しました。この雑誌は知り合いのライター木村和也さんらが発刊しているもので、初心者から一歩上の登山者を気軽に目指そうという趣旨の雑誌です。毎号、トピックを押さえながらステップアップのポイントを紹介していく方針のようです。


2014.12.16

 今日(?)発売の山と渓谷1月号の企画「読みたい本100冊」の中で、読図とナヴィゲーションの本10冊を紹介しています。とは言え、今回は「直球は投げない」という覚悟で、変化球、魔球のたぐいがほとんどです。その分、アウトドアナヴィゲーションの奥深さを知ることができるでしょう。

 なお、2月号には、「登山届け」再考についてのコメントを寄せました。

2014.12.8

 FBに、登山届け義務化に対する反対の議論を載せたら、思いもよらず反響があった。山と渓谷2月号(1月発売)では、登山届け条例についての企画があって、今日はそのインタビュを受けた。みんな釈然としない思いがあったのだろう。 

2014.12.2

 先週末、そして12・2と読図・ナヴィゲーションに関する講習を持つ機会を得ました。週末は福島岳連で、実技つき講習。やっぱり実技は楽しいし、発見があります。ナヴィゲーションの地図読みで重要なのは、現在地把握、ルート維持にどんな情報を使うかという視点で地図を見ること。しかし実際にフィールドに出てみると、読み取ったとおりでない、おかしいなということが多々あります。それに対する感受性が大事なのだとか、細かい違いに惑わされないようにするにはどうするか、という発想が必要になる。そんなことにも気づかされました。

2014.11.12

 明日13日は、お台場の日本科学未来館で開催のG空間EXPOでのCSISシンポジウムで空間認知とナヴィゲーション・スポーツについて話題提供します。オリエンテーリングを中心に、野生の民族から

小惑星探索機「はやぶさ」まで、特徴の少ない空間でどのようなナヴィゲーションが行われているかを紹介します。

2014.10.13 

 15日は、さかいやさんでOMM対策のナヴィゲーション講習で講師を務めることになりました。OMMというこれまでの日本にないカテゴリーのナヴィゲーションスポーツにどう取り組むか?参加者の方と一緒に考える機会を与えられると思うと心が躍るものがあります。

2014.9.23

 昨日は、静岡市の郊外の山で静岡市消防局山岳救助隊の読図・ナヴィゲーションの訓練におつきあいしました。皆さん屈強の消防士、そして読図にも楽しんで熱心に取り組んでくれました。隣の尾根を遠望しながらの、山座同定。15分の予定が30分以上も取り組んでしまいました。

2014.9.22

フリーマガジンのフィールドライフ2014年秋号(エイ出版)に、村越の連載が掲載されています。8月にロゲイニング世界選手権で訪れたバッドランズ国立公園を取り上げて等高線のお話しです。お近くのアウトドアショップにてお手に取りください。

2014.9.14

 新潟県の小出(浦佐と長岡の中間の都市)にわけあって、何度か滞在しています。最近は初めての都市に滞在すると、つい、「あ、ここポイントに使えそう」と、フォトロゲ目線になってしまいます。小出は尾瀬の魚沼ルートの起点。戊辰戦争の史跡などもある街です。思わず、「フォトロゲできそう!」って思ってしまいました。魚野川の清流や周囲の山々に癒されています。

2014.9.1

日本最強のパートナーと、登山の実践リスクマネジメントの出版に向けて始動を開始しました。

数年来取り組んでいた登山家のリスクマネジメントに関する研究に豊かな果実が実りつつあります。来春東京新聞出版局(旧「岳人」の出版社)から発行予定。

 

スタート2.5時間前に配布された地図を見ながら24時間どうポイントを取り回るかを考える村越
スタート2.5時間前に配布された地図を見ながら24時間どうポイントを取り回るかを考える村越

 2014.8.21

久しぶりの更新です。ロゲイニング世界選手権出場のため、アメリカサウスダコタ州へ行ってきました。レースのレポート、ナビゲーションのヒントはこちらからどうぞ。

2014.6.9

アボガドを食べました・・・。アボガドを等高線にしました。

 

2014.6.8

先週末は、愛知で、オリエンテーリングの指導員講習をしてきた。参加は多くはありませんでしたが、意欲ある中堅から若手までがそろい楽しく講習ができた。特に指導案を作っての指導実習は、最近の自分の関心ごとでもあるだけに、こちらも勉強になった。初心者には伝えなければならないことがやまほどある。何を伝え、どんな用語を使うか、そのための場面設定をどうするか?考えなければならないことは山ほど見つかる。

 

往々にして、意欲のある指導者ほど、話したがる。でも話すぎてもその全てを受講者が記憶することはできないし、話しすぎると、受講者は受動的に なってしまう。望ましい活動(naviの場合は要所要所で現在地を確認し、ルートの方向を確認する)をやってみせ、といかけて、その行動に誘導する。それができる課題をデザインする。そこが指導者の腕のみせどころ。

 

2014.6.5

2年ぶりに、7月からJR東日本大人の休日倶楽部:趣味の会『安全な里山歩きのための楽しく学ぶ地図とコンパス講座』が開催されます。第1回、3回を担当します。

 

2014.5.14

ガイド協会の研修のお手伝いをしました。リスクに備えてお客の安全を守るのはガイドのもっとも中核の仕事。山に行く人なら、リスクの知識はたいてい持っている。 ガイドさんならもちろんだ。お客の思い、せっかく来たのだからという思いとの ジレンマを解決することが、リスクマネジメントでもっとも難しい。ガイドからのインタビューの結果を踏まえ、リスクに敏感になりジレンマに対処できるスキルを高める研修を、ガイド協会と構築中。

 

2014.5.10

朝日新聞土曜日版Beの「あなたは方向音痴ですか?」のページにコメントしました。「方向感覚が悪ければ、知識やスキルで補う」(2014年5月10日 「感覚補うスキル」 朝日新聞土曜版Be b1面。(あなたは方向音痴ですか?へのコメント)

 

2014.5.10

静岡大学講座で久しぶりに読図講習の講師を務めました。

久しぶりに読図講習の実技をやって、もっと勉強が必要だ、と思った。小学校の 校長をやっていて、日々、児童の言葉と思いを拾っているベテランの先 生の授 業を見ているので、よけいそう思うかもしれない。また、そうすることが読図 についての効果的な実践を生むことにつながる。

 

2014.4・30

先週末第3回ウルトラトレイルMt.Fuji(UTMF)という富士山周回169kmに及ぶトレイルランニングのレースに実行委員として携わりました。装備チェック、リスクマネジメントについて公式ページのブログにアップしています。

4/28 事件は現場で起こっているんだ

4/27 装備チェックを実施して

 

2014.4.23

国内唯一のアドベンチャーレースマガジン『Adventure Race 2014』のナイトセクションにおけるナビゲーションについてインタビューを受けました。

 

2014.4.21

onyourmarkの雑誌『Mark02号』の特集、”地図を読む”で監修として携わりました。

 

2014.03.19 

山と渓谷4月号に地図読みのスペシャリストとして登場しました。

NPO法人Map, Navigation and Orienteering Promotion

 オリエンテーリング世界選手権の日本代表経験者、アウトドア関係者らが、アウトドア活動に欠かせない地図・ナヴィゲーション技術の普及、アウトドアの安全のために設立したNPO法人です。

活動をサポートして下さる方を募集しています

2015年3月のシンポジウムのプログラムと村越の発表資料を掲載しております。

初心者に最適なコンパス、マイクロレーサー