コラム2 ナヴィゲーション用具の利用は難しい

まず、前回のコラムの訂正とお詫びをしなければなりません。前回コラムでは、狂ったコンパスとして「180度反転してしまったコンパス」「3度ほど角度がずれているコンパス」の二つを紹介しました。問題はその写真です。この写真が逆転していたのです(現在は修正されています)。たぶん、多くの皆さんはこのことに気づかれたと思いますが。

 

本会のサイトは、事務を引き受けているIさんが作っています。彼女は世界選手権では4ヶ月にわたり各種事務仕事を引き受けたものの、オリエンテーリング経験も登山経験もなし。地図やナヴィゲーション用具に関してはまったくの素人なのです。その彼女が、「どっちの写真がどちらの例だろう?」と散々考えた結果が、写真の逆転でした。html化を依頼した私は、3度のほうはちょっとみにくいが、180度反転の写真はコンパスが二つ写っており、右のコンパスは赤い針が、左のコンパスはNとSははっきり見えるだろう。そうすればこれが反転したものだと容易に分かるだろう、と考えたのですが、結果はそうはならなかったということです。

 

Iさんは、日常の事務作業ではむしろ超有能な女性です。その彼女が犯したミス。私たちは、ナヴィゲーション指導の時つい「磁石の赤が北。簡単!でしょ!」と指導してしまいますが、ことはそれほど簡単ではないようです。図らずも、ナヴィゲーション用具の使い方の難しさを浮き彫りにしてくれました。

 

 

NPO法人Map, Navigation and Orienteering Promotion

 オリエンテーリング世界選手権の日本代表経験者、アウトドア関係者らが、アウトドア活動に欠かせない地図・ナヴィゲーション技術の普及、アウトドアの安全のために設立したNPO法人です。

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