コラム31 有度山ロゲイン

21日の土曜日に、大学の裏山日本平でロゲイン(大規模なスコアオリエンテーリング)を開催した。元々大学のクラブと地域のオリエンテーリングクラブの交流のために用意したものだが、大学生25人以外にも、OBや地域クラブ、その他一般も合わせて25名以上の参加もあり、50名を越えるイベントとなった。

 

日本平は、安倍川の河口に堆積した土砂が10万年かけて隆起した丘陵の南半分が海流によって、北半分が流水によって浸食されてできた起伏の激しい丘陵地である。元々の名称「有度山」も、山容がうねうねしているからつけられた名前である(ちなみに有度山は、私が初めて作った地形模型の場でもあり、日本平をそう呼ぶたびに懐かしく感じる)。北側はほりの深い谷が2km以上にわたって丘陵の奥深くまで伸びており、その中にはたけや農家を抱いた里山が広がっている。秋晴れの中、そんな風景の中を走るのも楽しいものだ。

 

ハイキングをしている夫婦、女性の二人連れ。あるいは農作業に出かける農家の人たち、子ども連れ。様々な人が歩いていた。中には、どう考えても道を間違えているとしか思えない、子ども3人を連れた若者もいる。静大から歩いてきたというが、地図ももたずに、すでに3km近く離れたところを、居場所も分からず歩いているようだった。そこは林道で、すぐに谷の本道に出るので、特に救いの手をさしのべなかったが、彼らはどうやって戻ったのだろうか。

 

何度か、何をしているのか訪ねられた。50人もの人が走っているのだから、何度か目にして、不思議に思ったのかもしれない。こういう人のいる場所でやることも、オリエンテーリングをPRする一つの方法なのかもしれない。

 

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