コラム39 地図から分かること

野外活動指導者が活動の中で遭遇する危険に対してどんな意識を持ち、どう意志決定するかを研究している。野外活動では危険をゼロにすることはできないのだから、危険を予知し、そのなかで本当に避けなければならない危険が何かを区別する評価能力が求められる。その課題の一つとして、地形図に示した登山コースにおける危険をリストアップするというものを行っている。

 

経験のある指導者が、そこからかなりの危険を読み取れることは当然だが、対照に調査している教育学部の学生の読図能力は、正直いただけない。社会の免許を取る学生でも、どこが険しくて滑落や転倒の危険がありそうか、「大雪渓」という文字があるが、そこでどんな危険があるかをうまくイメージできないものが多いのだ。等高線や崖の記号を読み取れれば、コースの険しさも分かるはずだから、そこで発生しがちな危険も分かるだろう。事前にじっくり地図を読んでおけば、地図で表現されたものが実際どうなのかということへの関心も高まるのではないだろうか。

 

社会科の授業や特活で、遠足や林間学校の登山と関係づけて、地形図を使って「危険箇所の予知」を生徒に要求すれば、現実の行動と結びついているので、地図読みの必然性も高く、モティべーションも上がるだろう。地形図からの読解のトレーニングにもなるし、登山の危険についてより主体的に考えるという、一石二鳥の効果が得られるのではないだろうか。

 

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