コラム63 高まる読図への関心

知人の紹介でJR大人の休日倶楽部趣味の会で読図講習を受け持つことになった。10月にスタートして隔週で5回の講座を行なった後、最終回は1日かけて里山歩きをしながらの実技講習である。10月開講の講座は8月下旬には会員の元に情報が届けられ、受講人数の多い講座は9月中旬に抽選となる。情報が届いた直後から申し込みが続き、8月末に「どうですか?」と問い合わせたら、「大変なことになっている」という返事が来た。締め切り時には70名を越える申し込みがあった。むろん抽選だが、このままではあまりにも当選率が低すぎる。開講の木曜日は幸いなことに特別な用事はないので、急遽午後にも1講座入れることにした。最終回の実技講習を別の日にして2回やるのは負担が大きく、2講座分で一緒にやらざるをえなかった。そこで午後の講座は定員を20名にしてもらった。結局午前午後で42名が受講することになった。最終回にアンケートをとったところ、好評だったのは予想通りだが、さらに進んだ中級の講座を希望した人も1/3程いた。

 

12/21日には、岐阜での講習会の講師を務めた。一昨年から熱心に読図講習を開催している岐阜県が山岳関係者に呼びかけたところ、山岳会の会員を含めて、遠くは大阪から30名以上が集まった。初心者と同じようにという訳にはいかず、僕のところに声がかかってきたのだった。読図への関心は嬉しくもあるが、反面僕の講習でやっていることは基礎的なことなので、それに対して山岳関係者の評価が高いことには複雑な気持ちである。山岳の基礎の一つとも言える読図に対する体系的指導法はまだまだ未開拓の分野なのだろう。

 

当NPOの会員でアドベンチャーレースの第一人者でもある田中正人氏が1月中旬にトレイルランナー向けの講習会を企画したところ、60名もの申し込みがあったそうだ。トレイルランナーは自然の中を走るチャンスが多い割には、その読図力は概して低く、遭難が危惧されてきただけに、彼らが地図に対して関心を持ち始めたことは喜ぶべきことと言える。特にロゲイニングに参加したトレイルランナーたちが読図の面白さに目覚めているようだ。

 

読図やナヴィゲーションスキルはアウトドアの礎である。今年もも様々な機会を提供していきたい。

 

2月24日、25日はお問合せやお申込みへの返信をお休みさせていただきます。ご了承ください。

NPO法人Map, Navigation and Orienteering Promotion

 オリエンテーリング世界選手権の日本代表経験者、アウトドア関係者らが、アウトドア活動に欠かせない地図・ナヴィゲーション技術の普及、アウトドアの安全のために設立したNPO法人です。

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