新年度も始まりました。昨年度最後の週末は三浦のトレイルを走りに行っていましたが、すっかり春の風景になっていました。
昨年度は、本法人の活動にご協力・ご参加いただいたことを感謝します。2年に1度の富士山麓ロゲイニングは制約なく実施できたものの、5月に二つの12時間ロゲ(もう一方は安曇野)が開催されたこと、新型コロナの制約がなくなり多くのアウトドアイベントが行われるようになったことなどもあり、定員に達しませんでした。一方、1月に実施した有度山トレイル三昧は、トレランで200人、ロゲイニングで400人強の参加者と例年通りの参加者を集めました。その他、委託事業としては、UTMFとOMMの安全管理を行い、丸子アルプストレランレースの計測を受託しました。法人全体としては、大きな変化のない一年でしたが、詳細については会員の皆様には総会資料としてお知らせします。。
今後とも、法人として安定した活動ができるよう、今後も皆様のお知恵と力を借りながら、運営をしていきたいと考えております。
新しい年度もよろしくお願い致します。
当法人は、ナヴィゲーションスポーツの普及やアウトドアの安全のために、イベント、講習会の開催や大会への技術サポートを行っています。今後は、以下の行事を開催、協力していきます。また、村越が関係する他団体の行事も掲載しました。
以下で紹介する事業のうち、当法人主催事業の「有度山トレイル三昧」、朝霧野外活動センター主催の「初めてのナヴィゲーション」「オリエンテーリングin朝霧」ではお手伝いいただけるスタッフの方を募集しています。
また、お手伝いではなく、運営や指導の勉強をしたい方も実費での参加を歓迎するイベントもあります。お問い合わせください。
[以下3イベントの詳細はいずれも朝霧野外活動センターwebからご確認ください]
コロナ禍はアウトドア界にも多くの影響を与えました。唯一レガシーとなった影響がオンラインの普及です。遠くの人と気軽に会議をすることができ、オンラインによる講習会も普及しました。当法人も、それまでは東京等に集まり総会を開催していましたが、それもオンラインでできるようになりました。お陰で多くの人の参加を得られるようになりました。
活動が難しかった2020年の5月から、私も積極的にオンラインの研修をスタートしました。最初は、Club阿闍梨のメンバーへの内輪の研修でした。「果たして画面ごしに研修が成り立つのだろうか?学びを深めるための議論はできるのだろうか」とおっかなびっくりな開催でした。しかし、zoomの共有機能と書き込み機能を試行的セミナーの中で知った時、これは凄いツールじゃないか!?と思ったものでした。
ご承知のように、地図読みで重要なことは、地図から読みとるべき情報を取捨選択することです。また地形に関しては等高線から、尾根線・谷線、さらには特徴的な傾斜の変化を読みとることが重要になります。それぞれの居室という落ち着いた環境で、繊細なPC画面で共有しながら、読み取りのポイントを視覚的に示すことができるのです。さらには、大事なポイントを参加者に一斉にマーキングしてもらい、他の人の回答と比較するといったことも容易です。
国立登山研修所でも、それまで開催していた全国3カ所くらいの大会場に数百人集めて行う研修を行っていました。当然、2020年は開催できません。しかし、この冬にはオンラインを取り入れることで乗り切りました。登山研の事務局としても、全国どこからでも気軽に参加できるオンラインのメリットを痛感したようでした。Club阿闍梨のメンバーといち早くオンラインの可能性を追求してきたことで、私も登山研修所のオンライン研修に大きく貢献することができました。
その後の、学生へのオリエンテーリングの指導でもオンラインは大活躍しました。私の所属する静岡大学はキャンパスが二つに分かれている関係上、浜松のキャンパスの学生はなかなか指導の時間がとれませんでした。しかし、オンラインの登場により、じっくり、集中して、多くの時間を彼らの指導に割くことができました。この年(2022年度)、静大が近年最高の結果を挙げることができたのも、彼らがオンラインを活用したことも大きな力となっていたはずです。
リスクマネジメントの講習にも、オンラインは役立ちました。特に現場でのリスクを特定し、それを評価するというシミュレーション的な演習にはオンラインはうってつけでした。
こうしたセミナーで高めたスキルで、2024年度は、国立登山研修所のシリーズオンライン全5回を担当します。またその試行の一部を会員向けセミナーとして提供します。皆さんも、コロナ禍のレガシーを是非生かしてください。